Dr.Net Times バックナンバ

英語の予約

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佐久間 浩彰

英語で「予約」は,"reservation" と訳されます.

和英辞典を引くと,他にも "booking","an appointment","subscribe" といった単語も載っています. "an appointment" はいわゆるアポイントメント,人などを訪ねるときの約束を取り付けるという意味で使われます."subscribe" は雑誌などの購読を申し込むという意味で使われます.

JR東海の東海道新幹線のぞみは,1~3号車が自由席,4~16号車が指定席(うち8~10号車はグリーン車)になっています.指定席の電光表示は,"Reserved" になっています.

全日空(ANA)の予約クラスには,ファーストクラス,ビジネスクラス,エコノミークラスなどがありますが,これらはシステムでは,F,C,Y といった "booking class" で表されます.

座席の予約が重なることを,ダブル・ブッキング,予約を取りすぎる,オーバー・ブッキングといった言葉もあります.

この,"booking" は,本の "book" と同じ意味で,ホテルなどで,お客様から予約があったときに,帳簿に記録をつけることから,帳簿に記録するの意味が転じて,予約するという使い方をしています.

しかし,"reservation" と "booking" は厳密にはちょっと違った使い方をします.

まず,席を確保する行為は,"reserve" であり,この時点では,「誰か」が席を確保したに過ぎません.この人が,実際に席に座る段になり,"book" になります.

ホテルや航空機の座席は,"anyone"(誰か) が座るのではなく,具体的な人物がわかりますから, "booking" と使うようです.

一方,新幹線など列車の場合は,無記名による切符の発行しかしませんから,"booked" ほどの厳密な予約ではなく,あくまで,"reserved" な席と考えられます.

診療予約の場合にも,予約枠を確保するだけの予約と,患者のデータベースと連動して,誰が,という情報まで含めた予約が考えられます.

コンピュータは,データベースを取り扱うことが得意なので,コンピュータを使って予約をする,ということを考えると,短絡的に,この患者のデータベースと連動した予約が思い浮かびます.こうした患者のデータベースを,マスターと呼びます.マスターは,誰かが作る必要があります.マスターは,予約をする可能性がある全ての患者のリストなので,一番簡単なのは電子カルテのデータをそのまま使うことが思いつきます.

電子カルテは常に情報が新しくなるため,予約システムはマスターを最新に保つため,常に電子カルテと連動する必要が出てきます.しかし,電子カルテとの接続は,システムごとに仕様が異なるため,簡単ではありません.

簡単に使っていただくことを念頭に考えた「Dr.Net 予約くん」は "booking" ではなく,あえて "reservation" を行うシステムになっています.

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